元不動産営業マンの独り言ブログ

元不動産営業マンだからこそ知ってる住宅業界のアレコレ、値引き交渉のやり方、失敗しない間取りの考え方など、皆様の役に立ちそうな情報を発信して参ります!!個人的なマイホーム計画も進行中。

家の断熱性能や気密性能は、住み心地に直結しますし、省エネ性にも繋がりますので重要な項目ですよね。
断熱性能は外皮平均熱貫流率(UA値)、気密性能はC値(相当隙間面積)で現すのが一般的です。

求め方は…今回は割愛しますが、UA値とC値は双方とも数値が低ければ低い程、性能が高いという事になります。

ちなみにUA値に関してはZEHの基準値としても使われていて、エリアによって基準値が異なります。大雑把ですが、各エリアの基準値は以下の通り。

北海道:0.46
北東北:0.56
南東北:0.75
関東中部関西中国九州:0.87
沖縄:-

例えば「北海道の住まいは断熱がしっかりしていて、家の中に居る分には東京より暖かい」なんて話を聞いた事ありますよね。それだけ北海道エリアは断熱工法がしっかりしているという訳ですね。ちなみにZEHの基準値として求められるUA値0.46は相当高い基準になります。

逆に関東から関西、九州エリアまでのZEHの基準のUA値は0.75。このレベルはある程度、断熱性能に注力しているハウスメーカーなら到達出来ると思います。逆に言うと、この基準に届かない住宅は、断熱性能が低いと考えておいた方が良さそうです。

今回は僕の知っているハウスメーカーの中で「UA値」「C値」の優れているハウスメーカーをいくつかピックアップして紹介したいと思います。


■フィアスホーム
「UA値:0.27」「C値:0.43」

住宅設備大手のLIXILがフランチャイズ展開している注文住宅ブランドです。アリエッタDSという商品は、「eパネル+外断熱」のダブル断熱で厚さ119㎜の断熱層を確保。窓は「トリプルガラス+樹脂サッシ」を採用しています。価格を抑えながらこの性能を実現しているので驚きです。

■一条工務店
「UA値:0.25」「C値:0.59」

「家は性能」のキャッチコピーが有名なご存知、一条工務店。アイスマートなどの商品は2×6工法を採用していて、その分断熱材を分厚く施工する事が出来ます。「トリプルガラス+樹脂サッシ」で万全の窓断熱。モデルルームに行くと気密性が高過ぎて中々、玄関のドアが締まらないなんて話も(気圧の関係で)。

■ウェルネストホーム
「UA値:0.28」「C値:0.2」

あまり有名ではありませんが、断熱性・気密性共に国内トップクラスの性能を有しているのがウェルネストホームです。「充填断熱+外張り断熱」のダブル断熱工法で、合計185mmの断熱層の厚みを確保、更に窓には「トリプルガラス+樹脂サッシ」を標準採用しています。今度、このハウスメーカーの事、詳しく紹介しますね。

■土屋ホーム
「UA値0.25」「C値0.50」

土屋ホームは北海道地盤のハウスメーカーなので、流石に断熱工法はプロ中のプロ。工法を選ぶ事が出来るのですが、2×6工法を選べば一条工務店と同じく「UA値0.25」水準まで断熱性能を高める事が出来ます。

他にも幾つかありますが、とりあえずこの辺りはチェックしておきたいですね。
断熱性と気密性は、住み心地に直結する項目なので、この辺りは今後更に掘り下げていきたいと思います。

※元不動産営業マンからのアドバイス
元不動産営業マンとしてアドバイス出来る事として、いきなり住宅展示場へ行ってしまう事はオススメ出来ないという事。理由は「住宅展示場の罠」で書いた通り「最悪の展開」になりかねませんから。

まずは候補のハウスメーカーに健闘を付けたら、地元の優良工務店も調べておく事。理由は「ハウスメーカーよりも上質な住まいを低価格で実現出来る可能性が高いから」です。

ハウスメーカーはテレビCMや高収入な営業マンの人件費など、おおよそ建てる家と直接関係ない費用が価格に転嫁されています。地元の優良工務店の場合は、それが無いので上質な住まいを低価格で提供出来るという訳です。

ちなみに地元の優良工務店を探すなら【みんなの工務店リサーチ】というサイトがオススメです。都道府県別に優良な工務店が網羅されていますし、ハウスメーカー以上の施工技術があるスーパー工務店の特集などもされているので本当に便利。
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地元優良工務店を徹底取材!
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ハウスメーカーや地元の優良工務店などの情報を頭に入れておけば、マイホームで失敗する確率は飛躍的に減らす事が出来ますから、まずは地元にどんな優良工務店があるのかチェックしてみて下さい。

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